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昭和の名水百選(全国)

 近年、産業の高度化や生活様式の向上等に伴い水利用も複雑化し、水の価値の多様化が進んできている。昨今の水質汚濁の状況に対し、元の清流を取り戻そうとする地域住民の運動や、きれいな水を大事に護ろうとする活動などが各地で積極的に実施され、「よりきれいな水」、「自然のままの水」を希求する国民の関心が高まってきている。

全国各地に「名水」等として古くから引き継がれているもの等も多く、これらの水については、今後ともその保全に努めて行くことが重要である。全国に多くの形態で存在する清澄な水について、その再発見に努め、広く国民にそれらを紹介し、啓蒙普及を図るとともに、このことを通じて国民の水質保全への認識を深め、併せて優良な水環境を積極的に保護することを目的として昭和60年3月、環境庁により選定が行われた。
この選定に当たっては、あらかじめ各都道府県に候補地の報告を求め、全国784件の候補の中から、大規模な湧水を中心として中間発表においてまず31件を選定し、その後河川等も対象として69件を選定し、全体で100件が選定された。
各都道府県においては、以下の条件のいずれかに合致するものが調査の対象とされた。

   ①きれいな水で、古くから生活形態、水利用等において水質保全のための社会的配慮が払われているもの。
   ②湧水等で、ある程度の水量を有する良質なものであり、地方公共団体等においてその保全に力を入れているもの。
   ③いわゆる「名水」として故事来歴を有するもの。
   ④その他特に自然性が豊かであるが、希少性、特異性等を有するなど優良な水資源として後世に残したいもの。
 

 各候補については、①水質・水量、周辺環境(景観)、親水性の観点からみて、保全状態が良好なこと。②地域住民等による保全活動があることを必須条件とし、その他③規模、④故事来歴、⑤希少性、特異性、著名度などを勘案して選定が行われた。
なお、長野県内で選定されたのは、以下の3箇所である。 

    ・姫川源流湧水(北安曇郡白馬村)
    ・安曇野わさび田湧水群(安曇野市豊科・穂高)
    ・猿庫の泉(飯田市羽場)
 

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